ISEKADOブログ-Vol.28「ISEKADOを支える “洗浄” 」
みなさまこんにちは!
ISEKADOでは12月より、
製造部主催の社内情報発信活動がスタートしました。
・ブルワーたちがどんな事をしているのか?
・いつものあの作業がなぜ大事なのか?
・次回の新作ビールはどんなビールなのか?
あらゆる内容をテーマに毎月1度開催されています !!
そして先日の勉強会のテーマは
「ISEKADOの洗浄について」。
どうしてもビール造りにフォーカスが当たりがちですが、
1つの商品が出来上がるまでにはさまざまな作業が必要で
どれ1つとして欠けることは許されないものばかりです。
今回は、そのうちの1つ「洗浄」の内容をぜひ皆さまにも知っていただきたくこの記事を書いてみました。
最後まで読み終わった方は、ISEKADOのビールをまた違う角度で
お楽しみいただけるのではないかと思います☺
なかなかピンとくるワードではないと思いますが…
「Cleaning In Place」の略で、定置洗浄を意味します。
手による物理洗いではなく、タンクや充填機に洗浄機器を組み込み
機械によって洗浄する「CIP」を毎回行っています。
・「意図していない微生物学的にコンタミ(*1)が無い事」
・世界大会で受賞できるレベルであること
と記載されています。
これを言い換えると
微生物学的にコンタミが無い事が世界大会で受賞できるレベルとしての必須条件である
と読み解くことができます。
工場内の清潔を維持することが重要であるということです !!
コンタミネーション ( contamination ) の略称で、日本語に言い換えると「異物混入」という意味です。
本来あってはならない味わいや香り「オフフレーバー」を引き起こす、
ビールにとって有害な物質が混入することも意味しています。
例えば…
・乳酸菌 →( 意図せずに混入した場合 ) ビールの混濁や酸味を引き起こす
・ペクチネイタス菌→ビールの激しい混濁や強い硫黄臭または下水臭を引き起こす
ISEKADOでは、タンクや充填機の清潔度合いは「ATPふき取り検査機」を使用して数値化しています。
つまりATPふき取り検査機を使用すれば、その場所がどれくらい汚れているか分かる!!という機械です。
今回の講師である冨本の手の数値は…5000 !!
それがの数字が一体どうなのか分かりませんよね。(笑)
週初めに充填したペールエールのタンク口洗浄後の検査結果は…2 !!!!!
ちなみに、このATPふき取り検査機の製造元である
キッコーマンのサイトには、あらゆる箇所における基準値が記載されています。
たとえば、工場のバルブの基準値は200とされているので
ISEKADOは100倍もの清潔さを維持できているということです…!
他社と比べて頻度が高く、その方法も他社と比較して
隅々まで細かい洗浄を行うことで清潔が保たれています。
様々な方法で徹底的に汚れを除去し、ATPふき取り検査の社内基準値を設けることで
常に数字による定量的な評価を実施し、
結果として高いレベルで清潔を保つことができているという事なのです。
もし基準値を超えてしまった場合には、もう一度洗浄をやり直します…!!
それを根底で支えているものの1つには洗浄・CIPがあります。
手に取っていただいたからには必ず喜んでいただきたい
それに関わる全ての作業に全力で取り組んでいます。今回はそのうちの1つである「洗浄」についてご紹介いたしました。
ぜひISEKADOのビールをお楽しみいただく際には
このお話も思い出してみてください♩