「ISEKADO 缶」、販売開始。
1997年に1リットルの通い瓶でビール販売を始めたのが伊勢角屋麦酒の始まりでした。
当時は、地元の方が瓶を片手にビールを買いに来店される典型的な地ビールであり、伊勢角屋麦酒は地場産品としての位置づけでした。
あれから4半世紀が経とうとする今、当時は想像すらできなかったことですが、この度、大手ビールと同じ缶ビールとして全国に流通することになりました。
1997年の創業以来、わたしたち伊勢角屋麦酒は一貫して品質の向上に努めてまいりました。そして、2021年9月現在、すべての自社製ビールを常温で流通させることができる品質レベルになっています。
一方で、たとえどれほど完璧に作られたビールであっても、やはり常温での保管・流通より冷蔵の方がより鮮度が保たれることも事実です。そこで、わたしたち伊勢角屋麦酒では、より高い鮮度を実現するために、瓶ビールと樽生においては、従来通り製造直後から冷蔵庫にて保管をし、流通も冷蔵配送いたしております。一方で、缶ビールとタップマルシェにおきましては、流通コストの低減によりお値打ちにお手元にお届けするために、またお取り扱いの点で利便性のために常温での保管と流通をさせていただいております。
創業当時は、1.微生物学的に完全にコンタミがない状態を担保できなかった。2.瓶への詰め口で空気を巻き込んでしまうため、酸化リスクを低減できない。というふたつの理由から、伊勢角屋麦酒はすべて冷蔵商品でした。以来、一貫して品質の向上につとめ、多くの国際大会で受賞を重ねると同時に、微生物学的な品質の向上と、詰め口における空気の巻き込み低減を行ってきました。2018年、現在の主力工場である下野工場が稼働して以降は、すべての商品での常温流通が可能なレベルに達しておりましたが、これまで弊社を支えていただいたファンの皆様に変わらず新鮮なビールをお届けしたいという思いから冷蔵保管と流通を続けております。2021年現在、当社ではリアルタイムPCR検査や溶存酸素計による溶存酸素の実測等により、より高レベルでの品質の安定性を担保しています。こうした技術的裏付けのもとで、より多くのお客様により手軽に手に取っていただくために、缶ビールにつきましては常温流通とさせていただきました。
常温流通が可能な缶ビールとなり、これまで以上に手軽にお手に取っていいただけることと思います。長引くコロナ禍で、息苦しい生活を余儀なくされている多くの方々のご家庭に、わたしたちISEKADOが、ひとときの憩いや安らぎをお届けできることができれば、何よりの幸いです。
この度のISEKADO缶ビールは、わたしたちの看板商品であるペールエール、伊勢の杜から採取し単離した野生酵母KADOYA1を使ったベルジャンホワイトのヒメホワイト、そして、最新のスタイルであるHAZY-IPAの3種類をリリースします。それぞれが、豊かな個性を持ったビールたちです。
ご理解と変わらぬご愛顧のほどお願いいたします。