理系の頭脳が欲しい
みなさん
こんにちは。伊勢角屋麦酒の鈴木成宗です。日頃のご愛顧に心から感謝申し上げます。
唐突ですが、理系の頭脳が欲しいです。
と書いてしまうと、文系を舐めるといわれるかもしれませんが、まあ、聞いてください。
会社経営をしていますと、あらゆることをロジカルに考えていくことがとっても大切なことに誰でも気が付くと思います。例えば銀行に提出する事業計画書一つをとっても、きちんと数学ができないと書きようがないですし、何かを伝える際にも過不足なく伝えるいわゆるMECEについたえる数学的センスが要ります。
ビールの仕込みをしようとすれば、有機化学、発酵学、微生物生理学、熱力学などの知識は必須ですし、商品の市場調査をする際には、二項分布やポアソン分布なんてのも出てきます。経済学も数学が要りますよね。
大学の専攻が文科系でも良いんです。
大学の専攻が文科系でも理系的に考えるセンスがあり、理系の勉強に抵抗がなければ何の問題もありません。それであれば、文系で学んできたこともおおいに活かせるでしょう。一方で専攻が理系でも、ロジカルに考えることがからっきしダメな方は、これからはしんどくなるでしょうね。
理系のセンスがなくても社会の上の方に行けるのは、世の中に全く存在しないものをゼロから生み出すことがえでき、尚且つ、安定してヒットを打ち続けることができる本当に一握りの天才だけになるでしょう。
これから、AIが市場に浸透し始め、IoTなど当たり前の世の中になると、ますますこの傾向は強くなっていくのではないでしょうか。よくAIを使う人とAIに使われる人という言葉を聞きますが、AIの仕組みを理解していないと、使うもへったくれもないはず。
サッチャー首相はオックスフォード大学時代は、ビタミンB12の構造決定をしたノーベル賞受化学者のドロシー・ホジキン先生の生徒さんだったそうですもんね。昨晩読んだ仲野先生の「こわいもの知らずの病理学講義」に書いてありました。
そう考えると、わが伊勢市に理系の大学や専門学校がないのがちょっとつらいですね。近場に理系の生きの良い学生さんが少ないのはちょっと残念。
何かできないものかと思います。