日本醸造協会で講演
みなさま
おはようございます。伊勢角屋麦酒社長の鈴木成宗です。ひごろのご愛顧に心から感謝申し上げます。さて、私は今、品川のホテルの高層階で都心の朝の景色を眺めながらこのブログを書いています。毎月、必ずと言っていいほど東京出張があるのですが、今回の出張の一番の目的は公益財団法人日本醸造協会が主催している「清酒・ビール技術セミナー」で講演することでした。因みに現在の日本醸造協会の本部は、赤レンガ酒造工場の愛称で親しまれていて、これは、明治37年に大蔵省醸造試験場の清酒醸造試験場として建てられたもので、国の重要文化財でもあります。
昨日のセミナーでは私を含む5名の講演があり、私は、自分自身が行った野生酵母利用の取組について話をさせていただきました。
私の講演の主な内容は、研究背景、単離、遺伝子解析と系統樹作成、発酵・資化性検査、香気成分の定性定量分析、その多変量解析、そして、実際の商業利用事例で、主題の前後で当社の紹介と現在当社が何をしているかということも少々お話をさせていただきました。
おかげさまと好評だったようでして、終了後に名刺交換の列ができました(^^♪
昨年くらいから講演や講義、シンポジュームなどの登壇の依頼が多く、想い出せるだけでもこの一年で、早稲田大学大学院、平成帝京大学、醗酵学懇話会、未来FES、・・・。それぞれに結構な時間はとられてしまいますが、会社の良い宣伝にもなりますし、他の先生方や受講生の方々とも親しくなりいろいろな知見が得られるうえ、私自身も講義の内容を精査する過程で非常に良い復習や頭の整理ができることもあって、ご依頼があれば出来る限り受けるようにしております。
今回も私自身の講演も好評だったようですが、他の4名の先生方のご講演内容も実に興味深いものが多く、なかでも日本醸造協会の日下先生のドライホッピングの科学というタイトルのご講演は、海外のトップクラスのクラフトビールに打ち勝つビールを作り上げていく上で、非常に勉強になるところが多く、今朝起きてから改めてご講演内容を復習させていただきました。
また、株式会社コンタツの津久浦社長様のご講演は、日本のクラフトビール業界を大所高所から俯瞰したもので、こちらは技術者としてより、社長として事業の方向性を考えて良く上で、これまた実に興味深いものでした。
振返ってみますと、昨年、早稲田大学大学院の客員教授でもある成毛さんからのご依頼で同大学院で講義させていただいた際は、社会人MBAクラスでの講義だったため、その後、受講生の方々と実に多くのご縁をいただき、中にはビジネスに発展しているものもあります。醗酵学懇話会でも多くの大学の教員の先生方や各メーカーの研究職の方々と知り合えましたし、未来フェスではとっても発想豊かな多くの異業種の方々と知り合えました。
これからも機会があれば話に行こうと思います。そのためにも、常に新しい情報をご提供できるように、実務で前に進み続けないといけないですね。