アメリカ出張最後の夜に
のべ11日間に渡る今回のアメリカ出張の最後の夜
ボストンの現地時間は現在夜中の3時を少し回ったところである。
こんな時間に何をしているのかというと、勉強しているのである。
少し話を遡るが、この2,3年、あちらこちらから弊社のマーケティング戦略の欠如を指摘されるようになった。正直なところはじめはマーケティングとはいったい何なのかさえ私は知らなかった。それほどに無知だったのだ。ただ、複数の方からそういわれるからにはそうなんだろう程度にしか考えていなかった。
次第に多くの方からその点を指摘されるようになり、少し考えるようになった。振り返ってみれば伊勢角屋麦酒が創業当時のどん底の状態から、劇的な回復を始めたきっかけは、藁をもつかむ気持ちで売れそうなセグメントに顧客が求める要素を満たした商品を売り始めたことであった。当時はそうとは気が付かないままにおこなっていたが、これこそがマーケティングであった。
マーケティングを学ばなければと決定的に思ったのは先般10月20日に行われた三重フォーラムだった。パネラーとして宮崎本店の宮崎会長、井村屋の浅田会長という三重県経済界の重鎮お二人と並んでパネルディスカッションに登壇した際に、楽屋話とディカッションの中でマーケティングの重要性を痛感させられたのである。
それから時々暇を見つけてはマーケティングを勉強してきた。
と、言いたいところだが、恥ずかしながら一旦馬力の私にはそうしたことはできず、今回のアメリカ出張に出ている間の飛行機の中とホテルの時間を使いWEB上の情報とKindle内に収めてあった本数冊で勉強したのである。
そして、昨日と一昨日の二日間を丸々使い、子会社の社長になった弊社の岡田常務とふたりで、ホテルに篭りきって、学んだことも駆使し、1.伊勢角屋麦酒の現状分析とそれに対する対策 2.子会社の戦略策定 を行った。
今の感覚として、マーケティングの全体像は、ほぼつかみ終え、主要なビジネスフレームワークのうち10個ほどはほぼ使いこなせるようになり、各フレームワーク間の相互関係や、これまでに既に私が使いこなしてきたMQ会計やランチェスター戦略との相関関係も自分なりに粗方理解したように感じている。
この感覚が正しいかどうかは、この二日間で立てた戦略の結果から判ることだろう。
そして、現在、学んだことを帰社後、社内で伝えるべく復習しているのである。
さてとそのうち夜が明けてくる。そろそろ寝ようか。