MOA BRERWING COMPANY
伊勢角屋麦酒ファンのみなさま
こんにちは。社長の鈴木です。日頃のご愛顧に心から感謝いたします。
わたくし、今、ニュージーランド南島のブレナムに居ます。昨日、オーストラリアのメルボルンを発ち、ニュージーランドの北島にある首都ウェリントンで飛行機を乗り換え、ここブレナムまでやってきました。ブレナムに向かう小型のプロペラ機が、飛行中に揺れに揺れて、たった20分ほどの飛行時間でしたが、久しぶりに飛行機で怖い思いをしました。
ニュージーランドに来た最大の目的はこのブレナムにあるMOA BREWING COMPANYを訪ねることでした。現在MOAは日本には輸入されていませんが、品質の高さは以前から知っていましたので、今回の訪問を非常に楽しみにしていました。MOAのHead BrewerのDavid Nicholls氏とは、これまで何度か審査会でご一緒していて、今年3月にLondonで行われたInternational Brewing Awardの審査会で再開した際に、一度ブルワリーを訪問して良いか尋ねたところ快諾していただきました。
昨日、夕刻にブレナムに着いた私を空港でピックアップしていただき、その足で早速ブルワリーを訪問し、数多くのビールをご馳走になりつつ、醸造設備や彼のオフィスを見学させていただきました。なるほどと思わせるところが多く、彼の非常にサイエンティフィックなビールつくりに我が意を得たりと膝を打ちました。
David Nicholls氏は大学卒業後、大手のビール会社に就職し、ハイネケンのテクニカル・ディレクターなどのキャリアを重ねた方です。42歳でセミリタイヤし生まれ故郷のニュージーランドに帰ってきたところ、縁あって設立されたばかりだったこのMOAで働き始めたということです。以来、MOAの快進撃はすさまじく、現在ではプラントは一日5バッチも仕込むフル回転ぶりだそうで、David氏もプラントを触りながら「こいつら忙しいんだよ。」と笑っていました。現在は『サワービールの神』とも呼ばれる彼から学んだことは多かったですね。
今日は彼に紹介された、ブレナムの主力産業のひとつであるワイン畑とワイナリーの見学ツアーに参加してこようと思っています。
今回のオーストラリア、ニュージーランド出張も今日で粗方の予定を終え、この後はメルボルンに戻って今回審査員を務めたAustralian International Beer Awardの授賞式に出るだけです。空いた時間で、メルボルンのブルワリーとカフェ巡りをしてきたいと思います。