私たちが目指すのは。
みなさん、こんにちは。
伊勢角屋麦酒 社長の鈴木成宗です。
いつもご愛顧いただきありがとうございます。
私たちは、クラフトビールつくりをはじめて、間もなく20年になります。この間、私たちが一貫して目指してきたことがあります。それは、私たちの造るビールがナンバーワン、少なくともオンリーワンでなくては成らないということです。
私たちは、売上高たかだか数億円の、ビールメーカーとしては小さな小さな会社です。その私たちが、小さな小さな設備でビールを造るのですから、当然、大手企業のものに比べてランニングコストは高く、結果、高価なものに成らざるを得ません。もちろん、大手のビールに比べて、高価なホップやモルトを惜しみなく使っていますから、原価の面でも高くならざるを得ないもの確かですが、大手ビールメーカーでは、一人のオペレーターがオートメーション化された工場の中、パネルを操作して、一回に100KLものビールを作っているときに、私たちは、手作業でモルトを粉砕し、人力で糖化槽に投入しつつ、たった1KLのビールを2人3人がかりで作っています。だから、どうしても高くなってしまうんです。
これで、ただ高いだけなら、お客さまには、何らメリットは無いばかりか、無駄に高いお金を支払っていただているだけになります。
だからこそ、私たちは、たとえ高い金額を出していただいても、他では絶対に味わえない味、オンリーワンであり、できることならナンバーワンといわれるビールを造り続けなければならないのです。
小さい企業だからしかできないことを徹底的に追求し、一方で、小さいからできないという言い訳は最後の最後まで言わず、徹底的に、品質で大手とも他のクラフトビールとも戦い抜いて、勝てるものを目指す。世界中のどのビールと比べても、自分たちの伊勢角屋麦酒が一番飲みたいと思えるものを目指す。たとえ、結果が目指すところまで行かなかったとしても、ギリギリまでそれをやり続けることが、お客様への誠意であり、私たちのあるべき姿だと思っています。
目標は高いからこそ面白い。
山登りをライフワークにするなら、木曽の御岳山を生涯の目標にするより、エベレストを目指してみないか。野球をするなら、大リーグのワールドシリーズの先発を目指さないか。
ビールを造るなら、私たちは、世界のファンを唸らせるビールを目指し続けます。
人生は楽しむものだ。