タップマルシェ クラフトビール業界の発展を願い
伊勢角屋麦酒ファンの皆様 こんにちは。社長の鈴木でございます。
日頃のご愛顧に心から感謝申し上げます。
さて、既に日経新聞やヤフーニュースなどで、紹介されておりますのでご存知の方も多いと思いますが、来月5月28日から、弊社、伊勢角屋麦酒のPale AleとHIME WHITEの二品が、キリンビールのタップマルシェシリーズに登場します。
1994年の規制緩和で登場した日本のクラフトビールは、当初は海のものとも山のものとも知れず、市場では子供の遊びのような厳しい評価をいただいた時代もありましたが、多くのファンの皆様に支えていただき今日までやってくることができました。ここまでお支えいただいたファンの皆様には本当に感謝しかございません。一方で、現在、日本のビール市場におけるクラフトビールの占有率は未だに1%にも満たず、世界各国のクラフトビールの状況に比べると非常に小さく、不安定なもので、未だ市民権を得ているとは言えない状況です。
いろいろなお客様の声を聞いてみますと、
「クラフトビールには興味があるし、飲んでみたいのですが、専門店じゃないと飲めないから普段は飲めない。」
という声に今の日本のクラフトビールの問題点が集約されているように感じます。
私は、クラフトビールを国内で認めていただき、永く続いていく産業の一つになってほしいと思っています。
これまで、当社のブルワリーに多くの研修生を受け入れてきたのも、全国地ビール醸造者協議会で、品質担当の理事として、酒類総合研究所や大手ビールメーカーの協力も仰いで品質審査会を行っていることも、昨年、名古屋国税局のご支援の下で、三重県クラフトビールの会を立ち上げたのも、すべては、クラフトビール全体の品質の底上げを行い、業界として日本の多くの皆様に認めていただきたいからにほかなりません。
このたびキリンビール様のタップマルシェに参画したのも同じ思いからです。
私たちは、手に入らない商品としてお高く留まっていることよりも、市場の皆様の声を謙虚にきき、そして、手に取っていただきやすくする道を選びました。そのためのタップマルシェへの参画です。
勿論、クラフトビールのコアなファンの皆様には、これまでの伊勢角屋麦酒にさらに磨きをかけて、より一層とがったビールもご提案していきたいと思っています。
実は、もう次のアイデアがいっぱいなのです^^
そのために、現在建設中の伊勢角屋麦酒 下野工場稼働後も、現在のブルワリーは残して、社長スペシャルシリーズはじめ、こだわりの商品も作り続けていきます。それも、大切な私たちのアイデンティティーですから。
伊勢角屋麦酒の第3幕が始まります。
どうぞよろしくお願いいたします。