お待たせいたしました
伊勢角屋麦酒ビールファンの皆様
こんにちは。社長の鈴木成宗です。いつもお世話になっております。
さて、大変お待たせいたしましたが、伊勢角屋麦酒の命運をかけた下野新工場のビールの酒質調整がどうやら目標とする水準まで完成いたしましたので、謹んでご報告させていただきます。
8月に竣工を迎え、「さあ、これから増産するぞ。」と意気揚々と稼働を始めた下野工場ですが、いざビールが出来上がってみると従来の神久工場でのビールと随分と酒質の違うものになってしまいました。決して悪いビールではなくよく言えばすっきりとした酒質のビールができてきたのですが、プロの目から見て従来のもとのとは違うものであることは明らかで、今だからこそ言えることですが、これは酒質を合わせるのはかなり手ごわいと感じ、覚悟をきめことに当たらないといけないと腹をくくりました。
実際、かなりの試行錯誤を繰り返し、私自身も眠れない日々を過ごしましたが、おかげさまとタップマルシェでお世話になっていますキリンビール株式会社様や、共著論文などもあり以前から技術提携をしています島津製作所様のご協力もいただき、多数のデータをいただけましたこともあって、3か月少々でアジャストが来ました。
長らくお待たせいたしましたお取引先様やファンの皆様に改めてお詫び申し上げますとともに、この間にいただいた沢山の温かい励ましのお声に、伊勢角屋麦酒を代表し深く感謝の意を表します。皆様のお声にどれだけ励まされ、勇気をいただいたことか。お取引会社様、ファンの皆様の温かいお心は生涯忘れることは無いでしょう。本当に本当にありがとうございました。
私たち伊勢角屋麦酒は大型工場の稼働というこの数年で一番リスクの高い取り組みに今年トライし、その中でも最も危険なつり橋をどうやら渡り切りました。
ブルワリースタッフのこの間の努力にもこの場をお借りして改めて敬意と謝意を表し、全社を揚げてお取引先様、ファンの皆様のご期待の沿えるよう、今後もひたむきに努力を続けることを誓います。
実は、ブルワリースタッフたちには、
「なんとしてもビールのアジャストを完成して、気持ちよく社員旅行に行ってこよう。これができてなければ、社員旅行に行っている場合じゃないよね。」
と、伝えていました。
私の厳しい言葉に応えてくれた彼らに心から感謝し、社員旅行で元気に遊ぶスタッフたちの姿を誇らしく見ておりました。感謝。